子どもって自分が持ってないものを誰かが持っている
同じものを欲しがりますよね?
だるまちゃんも子どもらしくてんぐちゃんが
持っているものを欲しがります。
子どもと等身大のてんぐちゃんは絵本の中のお友達のよう。
読んで楽しい「だるまちゃんとてんぐちゃん」の内容、
対象年齢、読み聞かせ方と感想、
わが家の子供たちの反応を紹介します。
ぜひ、参考にしてくださいね。
だるまちゃんとてんぐちゃん絵本の内容・作者・出版社・対象年齢
だるまちゃんとてんぐちゃんの内容
だるまちゃんはてんぐちゃんと遊んでいました。
ふと、てんぐちゃんが持っているものが気になります。
てんぐちゃんに聞いてみるとそれは「うちわ」。
早速家に帰って、お父さんにてんぐちゃんのような
うちわが欲しいといいます。
お父さんはたくさんのうちわを出してきてくれます。
床の上にはたくさんうちわが並んでいます。
でも、どれもてんぐちゃんの欲しいうちわとは違っています。
そんな時、ふと目に入ったのがやつでのはっぱ。
だるまちゃんはうれしくなっててんぐちゃんに見せに行きます。
てんぐちゃんは「いいもの みつけたね」と言ってくれますが、
今度はてんぐちゃんの違うものが気になって…
だるまちゃんはてんぐちゃんが持っているものが
次々と気になり、そのたびにお父さんに
てんぐちゃんのような○○が欲しいと言います。
毎回お父さんはたくさん用意してくれるけど、
どれもちょっと違っていて、
けれど、そのたびにだるまちゃんはいいひらめきをします。
子どもの希望に一生懸命に答えようとするお父さんと、
いいひらめきをするだるまちゃん。
親の愛情と発想力豊かな子どもと、
物がたくさん出てきて楽しい絵本です。
だるまちゃんとてんぐちゃん絵本の情報
【作 者】 加古里子(かこさとし)
【 絵 】 加古里子(かこさとし)
【出 版 社】 福音館書店
【大 き さ】 20×27cm
【ペ ー ジ 数】 28p
【初版年月日】 1967年11月20日
【対 象 年 齢】 3歳から
だるまちゃんとてんぐちゃん 絵本の読み聞かせのポイント
てんぐちゃんは いい 〇〇をもってるねてんぐちゃんのような○○がほしいよう
こんな〇〇じゃないんだけど
だるまちゃんはいいことをおもいつきました
いい〇〇があったね
これらのセリフが繰り返されます。
だるまちゃんはてんぐちゃんが持っているものが
うらやましくて、お父さんに〇〇が欲しいようと
おねだりをします。
そこはやっぱり、甘えた感じで読みました。
「こんな〇〇じゃないんだけど」 のところは、
お父さんがたくさん似たようなものを
集めて探してくれたので、大きい声ではいえません。
ぼそっと言う感じで読むといいですよ。
だるまちゃんがいいことを思いついたときは
ひらめいた!という感じで嬉しそうに。
いい〇〇があったね
と てんぐちゃんが言うところは、
よかったね!という気持ちをこめて嬉しそうに。
そして、似たような言葉が繰り返されるので、
毎回同じ感じに読むと、お約束といった流れになり、
ちょっと変えてみるとお話の中でイキイキとした感じになります。
わが家の娘たちは似たようなセリフのところは、
だんだん大げさに読んだ方がくいついてきました。
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だるまちゃんとてんぐちゃん絵本の感想と子供たちの反応
だるまちゃんが欲しいといったものは、
お父さんはどんなものでもたくさん集めてくれます。
どれかだるまちゃんが気に入るんじゃないかと
思っているようです。
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なんとかして希望を叶えてあげたい、という
親心も見えて、まるで自分と子供の関係のようで
親近感がわきます。
子どもたちはだるまちゃんがてんぐちゃんのようなものが
欲しいというたびに、たくさんの種類を集めてくれます。
うちわだったらいろんなうちわや扇子まで。
帽子と言えば、洋風なものから和風なもの、
新聞紙で作ったかぶとまであります。
まずはどんな〇〇があるのかよく見て、
たくさんのものの中で自分はどれが好きか?
どの〇〇〇が一番面白いか?
などを言い合うのが楽しそうでした。
そして、てんぐちゃんのものと似たようなものを
毎回ひらめくところは発想の素晴らしさがあります。
子どもの頭って柔軟ですね。
てんぐちゃんのような下駄を見つけたところとでは、
「おー、なるほど。確かに、似てる」
なんて新たな発見がありました。
おわりに
だるまちゃんがいいアイデアを出すところは、
こんなんじゃないんだけどな…と言っているページに
載っていものなので、だるまちゃんがどれを使ったか?
なんてクイズにもできます。
描かれている絵を隅々まで見て、
推理力を働かせるのも楽しいですよ。
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