からすのパンやさん 絵本のあらすじ・感想と読み聞かせのポイント

4歳ころになったらだいぶんおしゃべりもできるし、

意思の疎通もできます。

 

そんな子供にどんな絵本がいいかと迷ったら、

もうすぐ発売から50年経とうとしている「からすのパンやさん」

がおすすめ。

 

ちょっと長いかな?と思う分量だけど、

男の子でも女の子でも楽しめて、

ぐんぐん引き込まれる内容になっています。

 

この記事では、この「からすのパンやさん」のあらすじと、

読み聞かせのポイント、絵本の感想・我が家の娘たちの実際の反応を

紹介しますね。ぜひ参考にしてください。

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からすのパンやさん絵本のあらすじ・あとがき・著者・出版社・対象年齢

からすのパンやさんあらすじ

いずみがもりはからすの町でした。

その中に「からすのパンやさん」がありました。

 

主な登場人物はからすのお父さん、お母さん、

四羽のあかちゃんからす。

 

赤ちゃんの名前はオモチちゃん、レモンちゃん、

リンゴちゃん、チョコちゃん。

お父さんとお母さんは大事に赤ちゃんを育てました。

 

でも、お父さんはパンを作りながら

赤ちゃんが泣きだすとあやします。

だから時々パンは焦げたり、はんやきだったり。

 

お母さんもお店の掃除をせっせこしながら、

赤ちゃんが泣きだすと赤ちゃんのお世話に大忙し。

するとお客さんをまたせたり、散らかったままになったり。

おかげでお客さんは減って貧乏になってしまいます。

 

けれど子供たちは元気に育ち、

売れない失敗作のパンは子供たちのおやつになりました。

すると、そのおやつパンはからすの子供たちの間で

人気になり、みんなが買いに来ることに…

 

からすのパンやさんは家族みんなでパンを作ります。

するとおいしいパンがたくさん焼けて、

お客さんのリクエストに応えて変わった形の、

たのしいおいしいパンを作ります。

かにパン、かめパン、こいぬパン、

いちごパン、ばななパン、パイナップルパン、

おなべパン、のこぎりパン、はさみぱん、

それはそれは珍しいものばかり。

 

こおばしい匂いが森いっぱいにひろがって、

大騒ぎ。パン屋さんはすっかり評判のお店になりました。

 

からすのパンやさんあとがき

作者のかこさとしさんはこの本がでるまでに、

鳥を主題にした作品をいくつか作っています。

 

その中でこの本のもとになったのは、

先輩の結婚のお祝いにまとめた手作り絵本でした。

 

実はこの本を作るにあたっておおきな影響と

示唆を与えられた一つの芸術作品がありました。

 

それは、ソビエト(現・ロシア)のモイセーエフ舞踏団の

演目の一つ「パルチザン」で登場人物の描写が舞踏的に

描きつくされていることに心を打たれました。

 

個々の生きた人物描写と全体への総合化が大事なことを

ここから学び、からすの一羽一羽に試してみたのが

この作品です。

 

これを知ってもう一度ページを戻してみると、

パン屋さんの子供たちだけではなく、

からすの友達も、パンを買いに来たお客も、

でてくるからすは一羽一羽違った表情をしています。

お子さんとそこに注目して見て見るのも面白いですよ。

 

からすのパンやさん 著者・ページ数・出版社・対象年齢

【著  者】 かこさとし

【ページ数】 32ページ

【出  版  社】 偕成社

【対象年齢】 4歳から

 

からすのパンやさん 読み聞かせのポイント

何と言っても圧巻の変わった形のパンのページ。

パンの絵と名前が書いてあるだけですが、

一つ一つじっくり見て見ると面白いパンが

たくさんあることに気づきます。

 

「どれが好き?」と聞くのはこの本を読んだ

ほとんどの方がやってるやりとりです。

 

一つ一つのパンをじっくり見るのも楽しいし、

子供がどれがいいというか、

その反応を見るのも楽しいです。

 

その次に消防車と救急車がやってくるとこ。

リズミカルに書かれているので、

歌わなくてただ読んでいるだけでも、

なんだかメロディーが聞こえてくるようです。

ここは、楽しんで慌てた風に読むのがおすすめです。

 

からすのパンやさん 絵本の感想・魅力と評判

この本の対象年齢は出版社では4歳からとなっていますが、

2歳や3歳から読み聞かせるご家庭もあます。

我が家でも3歳ころから読み聞かせました。

 

割と文字が多いので小さいとあきちゃうかな?

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と思っていたけど、案外3歳でも最後まで聞いてくれました。

 

そこがロングセラーになってる由縁かも。

そして、一番の魅力はなんといっても

たくさんのアイデアあふれる変わった形の

おやつパンです。

 

どんな味がするんだろう?時になりますし、

どの形がすき?と子供に聞いてももりあがります。

 

我が家では3人の子供それぞれ好きなパンが違うので、

これが美味しそう、あれが変わってて面白い、と

子供たちと楽しく読んだ絵本です。

 

そして、あとがきを読んでから注目した

カラスたちの表情。

 

よくみると一羽ずつホントに表情が違ってる。

「こんなこと話してるかな?」などと

勝手に話を膨らませて子供と一緒に想像したりしました。

子供の考えを聞くと案外面白いもんです。

意外と子供の方が細かいところまで見ていたりします。

 

また、消防車や救急車もでてくるので、

緊急車両が好きな子供たち(男の子が多いかな?)も

くぎ付けになります。

 

読者さんの評判は

出てくる歌もリズミカルなので、

リズムよく読んでいても心地よいし、

子供もすぐに暗記して遊んでいる途中に

この歌を口ずさむようになりました。

 

娘が5歳の頃にお見舞いでもらった絵本。

病室で何度も読んであげると娘は一人で読めるようになり、

同室の子や妹に読んであげ、

パンがたくさんあるページで「好きなパンを選んで」

と言って楽しみました。

その娘に子供ができ、本屋で見つけて懐かしくて買って、

お昼寝前の定番絵本になりました。

 

子供が生まれて赤ちゃんのお世話で大変なのは、

現実の自分たちの状況と一緒。

大きくなった子供たちが友達をお客さんで読んできたり、

家族でパン作りをしたり、家族について考えさせられる

シーンがたくさん。

パンが焼けたがパン屋が焼けたの勘違いで大騒動になるのも

楽しい。何度見ても飽きることがない。

 

ママはもちろん、パパやおじいちゃん、おばあちゃんの

世代にも人気で長く読み継がれる絵本です。

 

 

おわりに

からすのパンやさんはパンやさんに4羽の赤ちゃんカラスが

生まれたことでパンが焦げパンになり、それが友達の間で

人気になり、ひいては森全体で評判になります。

 

たくさんの見たこともないパンが出てくるので、

読み聞かせている子供たちとあれがいいとか、

おいしそうとか盛り上がります。

「どれが好き?」と聞くのはもはや定番の遊びです。

 

そして、著者のかこさとしさんが力を入れた

一羽ずつ表情が違うカラス。

じっくり見ると、一羽だけ違う方を向いていたとか、

結婚式の帰りだったみたい、とか楽しめます。

 

ぜひ、お子さんのすきなパンとカラスを見つけてくださいね。

 

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