さっちゃんのまほうのて 絵本あらすじと読み聞かせのコツと感想

子供が大きくなると家庭の中だけでなく、

幼稚園や学校・・と少しずつ外の世界と

関わりが深くなっていきますよね。

 

そんな中で、いろいろな人との出会いがあります。

自分とは違う人に出会ったとき、

子供は思ったことを言葉にしてしまうものです。

 

「どうして耳が聞こえないの?」

「どうして手がないの?」というように・・。

そんなとき、どのように子供に伝えたらいいのでしょうか。

 

「さっちゃんのまほうのて」は手に障害を持つ女の子が主人公で、

「先天性四肢障害児父母の会」が

「我が子や周囲に障害をどう伝えるか」という

悩みにこたえる絵本を企画し制作されたものです。

 

1985年に発売されてからロングセラーとなり

多くの人に読みつづけられてきました。

 

子供にはいろいろな人がいることが伝わるでしょう。

子供に関わるすべての人におすすめの1冊です。

 

この記事では、この「さっちゃんのまほうのて」のあらすじと、

読み聞かせのポイント、子どもの実際の反応を紹介します。

ぜひ参考にしてくださいね。

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「さっちゃんのまほうのて」絵本のあらすじ・作者・出版社・対象年齢

「さっちゃんのまほうのて」のあらすじ

さっちゃんのお母さんは妊娠していて

大きなおなかの中には赤ちゃんがいます。

さっちゃんもお母さんになりたいと思っていました。

 

幼稚園でおままごとをするとき、

お母さん役をやるのは決まって背の高い子。

 

だから、さっちゃんがお母さん役をやりたい。

と言ったら大騒ぎになってしまいました。

「さっちゃんはお母さんにはなれないよ!

だって手のないおかあさんなんて変だもん。」

 

さっちゃんの右手には指がありませんでした。

さっちゃんは幼稚園を飛び出して家に戻り、

なんで自分の右手には指がないのか、

お母さんに聞きます。

 

お父さん、お母さんの愛情あふれる言葉や、

幼稚園の友達、先生との交流のなかで、

さっちゃんは少しずつ自信を取り戻していきます・・。

 

小さな子供が傷つきながらも

右手の指がないという障害を受け入れ、

力強く歩きはじめるお話です。

 

「さっちゃんのまほうのて」絵本の情報

【作者】たばた せいいち

【絵】たばた せいいち

【出版社】偕成社

【大きさ】27×19cm

【ページ数】40ページ

【初版年月日】1985年10月

【対象年齢】5歳から

 

「さっちゃんのまほうのて」絵本の読み聞かせのコツ

お話にでてくるさっちゃんは

自分の気持ちをまっすぐに出しています。

 

お友達と遊んでいるときの子どもらしいさっちゃん。

おかあさんに「なんで?」と気持ちをぶつけるさっちゃん。

 

さっちゃんのまっすぐな気持ちが伝わるように

読みすすめてみてください。

 

さっちゃんの指がみんなとどんな風に違うのか?

なんで指がないのか?も、

小さな子供でも伝わるように語られています。

優しい口調でゆっくりと読みすすめていきましょう。

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お母さんやお父さんがさっちゃんに話す愛情あふれる言葉も、

自分の子供に伝えるように、優しく語りかけるように、

読んでみてください。

 

対象年齢は5・6歳ですが、

ページ数としては少し長いかもしれません。

でも、さっちゃんも幼稚園に通う子供です。

 

幼稚園でのお話や、赤ちゃんが生まれることなど、

日常のなかに描かれているお話なので、

子供でもイメージがしやすく、

最後まで聞いてもらえますよ。

 

「さっちゃんのまほうのて」絵本の感想子供の反応

子供は思ったことを何でも言葉にするものです。

ささいなことでも、「どうして?」「なんで?」

と聞いてきます。

 

幼稚園でさっちゃんに「おかあさんになれない」

といった子供が悪い子なわけではなく、

普通の子供同士のやり取りでよくあることなのだと思います。

 

子供というのは時に残酷な言葉をストレートに

発するものです。

 

それがいかに残酷か、相手を傷つけるのかといことが

まだわかっていないからです。

 

悪気がないからと言って相手を傷つける言葉を言っていいのか?

といったらどんな小さな子供であってもいけないですよね?

大人でも悪気がないから仕方ないなんて言う人もいますが、

それは、あってはいけないことだと私は思います。

 

そんなことを小さな子供にも伝えるきっかけにもなります。

 

自分と違う人がいるということは、

幼稚園や学校での関わりのなかで

少しずつ学んでいくことだと思いますが、

さっちゃんのように見た目が違う状況を

子供にうまく伝えるのは難しいなと感じていました。

 

この絵本に出てくるさっちゃんも、おかあさんも、

生まれつきの障害にまっすぐに向き合っていて、

さっちゃんの気持ちも、お母さんの気持ちも

子供にも伝わりやすいように描かれています。

 

さっちゃんの手に指がない説明の部分を読んだとき、

自分の手をじっと見ていた子供・・。

読み終えた後、「さっちゃんすごいね」と話していました。

子供に、さっちゃんのような子がいるんだ。

ということを知ってもらい、

さっちゃんの気持ちを少しでも

感じとってもらえたら嬉しいなと思います。

 

おわりに

発売から35年経っても読みつづけられている

「さっちゃんのまほうのて」。

 

「先天性四肢障害児父母の会」から制作を依頼された

絵本作家の田畑精一さんは

依頼を受けるべきか迷っていました。

 

ですが、子供たちや母親達と交流をしたり、

親たちの手記を読むうちに

障害を持つ子供をしっかりと受けとめ、

支える親の愛情を感じ

「明るく希望を抱ける作品にしよう」と思ったのだそうです。

 

作者の思いと、親たちの思いが込められた素敵な作品で、

これからも多くの人に読みつづけられることでしょう。

 

障害にもいろいろあり、思えば我が家の子供たちは

ダウン症の子、声帯がなにかしらの病気と思われる子、

車いす生活の子、難聴の子と一緒に過ごしてきました。

 

幼稚園ではダウン症の子と声帯が病気と思われる子と

学年は違うけど交流がありました。

 

子供たちにはもちろん親にもその子たちについて

園からは何の説明もありませんでしたが、

行事もいっしょにするし、学びも一緒にするし、

ただちょっとみんなと違っていてダウン症の子は

お手伝いが必要と子どもも認識してました。

 

声帯が病気の子は声以外はなんの変りもなく、

むしろ足も速くていたって元気なお子さんで、

一緒にあそんだりもしました。

 

始めこそ、子供に「なんで声がよく聞こえんの?

〇〇ちゃん、声が変」などと言っていましたが、

すぐにどうでもよくなったようで特にしつこく

聞いてくることもなかったです。

 

小学校に入ると車いすの子と一緒のクラスになったり、

難聴の子と一緒のクラスになったりしました。

 

車いすの子もできる形で体育に参加し、

運動会も一緒にしました。

 

難聴の子のおかげで娘は手話を覚え、

19歳になった今も仲良く遊んでいます。

 

今までであった障害があるお友達は

みんなポジティブでした。

それが余計に子供たちが普通に接することが

できたのかもしれません。

 

子供たちは幼いころからいろんな人がいるということを

身近に感じてきました。

小さい時に出会うほど、そこにあまり違和感を感じない

んじゃないかと思います。

 

だからこの絵本も小さいうちに読み聞かせてほしいです。

いつか何かしらの障害のある人と出会った時に、

偏見の目などもたず、個性の一つとしてとらえられる、

特別視のしない人に育ってくれると思います。

 

是非お子さんと一緒に読んでみてください。

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