ともだちがテーマの絵本はいろいろありますが、
ここでは谷川俊太郎作の絵本について
内容と読み聞かせのコツや感想などについて
紹介します。
幼稚園や学校に行くようになると、
「ともだち」との関わりが心配になりませんか?
「ともだちができるかな?」「仲良くあそべるかな?」
「嫌われたりしないかな?」など、
親だけでなく子ども自身も
不安に感じているかもしれません。
特に小学校入学や新学期など、新しい環境に変わるときは
心配になることが多いと思います。
最近は兄妹がいなかったり、
近所に遊べる同世代の子どもが少なかったりと、
ひと昔前より、幼稚園や学校以外での
子ども同士の関わりが少なくなっています。
そんな今だからこそ子どもに読んでみたい1冊です。
「ともだち」ってなんだろう?
親子で一緒に読んで考えてみてはいかがでしょうか。
子どもの実際の反応も紹介しますので、
ぜひ参考にしてくださいね。
ともだち 絵本の情報
【作 者】谷川 俊太郎
【 絵 】和田 誠
【出 版 社】玉川大学出版部
【大 き さ】B5変形判上制
【ペ ー ジ 数】72p
【初 版年月日】2002年11月
【対 象 年 齢】2歳から
「ともだち」絵本 谷川俊太郎作の内容
「ともだち」は1979年に
「玉川こども・きょういく百科」一冊として誕生しました。
そして、2002年に単行本化され、
子どもだけでなく多くの人の心に響いたロングセラーの作品です。
「ともだちって かぜがうつっても へいきだっていってくれるひと
いっしょにかえりたくなるひと
ともだちなら いやがることを するのはよそう
ひとりでは もてない おもいものも ふたりでなら もてる
つまらないことも ふたりでやれば おもしろい」
谷川俊太郎さんの詩に、和田誠さんの
ほのぼのした絵が子ども達の心にぐっと
近づいてきます。
ひとつのテーマにひとつの詩。
どれも相手の気持ちを想像することにつながります。
よいともだちは一生の宝であり、
生きていくうえで大切なものだということを、
やさしいことばと楽しい絵で、
幼児にもわかりやすく読むことができます。
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「ともだち」絵本 の読み聞かせのコツ
「ともだち」は幼児に読んでも分かるように
短い詩と絵で表現されています。
幼児から小学校低学年でも読める内容ですが、
小学校高学年や、中学生、大人…と、
それぞれの年代で違う受け止め方ができると思うので、
繰り返し読んでみるといいと思います。
この絵本に答えはなく、問いかけが続いていく内容なので、
読む年齢によって受け止め方に変化があるでしょう。
読み手の感情に左右されないように、
ゆっくりと、同じ口調で読んであげると
自分の答えを考えながら読めるので、
淡々と読み進めるといいと思います。
「ともだち」絵本の感想とこどもの反応
友達と遊ぶよりも、自分のやりたい遊びをすることが
好きな子どもの様子をみて、
「ともだちができるのかしら?」
と心配していたときにこの絵本に出会いました。
今まで何度か気軽に「ともだちできた?」と聞いていましたが、
「ともだちってなに?」と子供にきかれたら
どう答えたらいいか分からないことに
気づかされたような気がします。
「ともだちはいなくてもいい。一人でも楽しい」
と言っていたことがある子どもですが
この絵本を読んで何か感じてくれたらいいなと思います。
小学生になったばかりのときに、
何度か読み聞かせをしましたが
普通の絵本を読んだときのように
「おもしろかったー」と簡単な感想でした。
でも一人でも読めるようになって、
時々一人で読んでいる姿がみられます。
小学校に行くようになって、「ともだち」に
でてきたようなことを経験しているのかなと
思っています。
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おわりに
幼児から小学校低学年向けの絵本ですが、
学校生活や友達との経験がふえることで、
受け止め方や、考え方が変わってくると思います。
子どもと一緒に、「ともだちとはなにか?」
話してみてもいいですし、
友達のことで相談できない悩みを抱えたときなど、
友達との関係を考える教科書として
いつでも読めるように置いておくといいと思います。
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